ドナルド・マクドナルド・ハウス NPO法人 キープ・ママ・スマイリングを訪問しました。
子どもの付き添い入院という言葉を聞いたことがありますか?
子どもが入院する時に保護者が病室に泊まりこんでケアをすることを言います。必ずやらなければならないということではないのですが、病院から依頼されることもあり、子どもが不安になるのを防ぐために多くの保護者が付き添っています。
しかし、付き添い入院は本当に負担が大きいものです。そんな付き添い入院に対してのサポートを行っているNOP法人 キープ・ママ・スマイリング、公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウスに視察に行ってきました。
キープ・ママ・スマイリングでは、入院時に必要になることなどを冊子にしてお知らせすることや、保護者が病院で眠るための簡易ベッドについてのサポート、その他付き添い入院をしている保護者に対してのグッズの配布などを行っています。
ドナルド・マクドナルド・ハウスは長期にわたって入院する保護者やその家族のための宿泊施設です。都内には全国から重い病気などで長期入院を必要とするお子さんが来ていますが、その際、付き添われるご家族には滞在する場所が必要です。付き添い家族同士がゆるやかに交流を持ちながら、安価に滞在することができます。ここは正規の職員数名以外は全てボランティアで運営されているとのことでした。
私は保育士として働いてきましたが、特に0歳児は体調を崩して急に入院する必要が生じるケースが多々ありました。安心して体を休めるためには精神的なサポートも重要。そのためには普段一緒にいる家族が付き添うことになるわけですが、小児病棟には大人が眠る場所が用意されているわけではありませんし、付き添い者の食事や入浴の問題もあります。何があるかわからないので、子どもが眠っている短時間にコンビニでご飯を買い、流し込むように食べるのが現実。仕事をしている方であれば、長期入院の場合は就労の継続も難しくなります。兄弟がいる場合はそのサポートも必要です。
子育て中に入院するケースはそれほど多いわけではないかもしれませんが、安心して子育てできる環境を整えるという意味では付き添い入院は課題が大きいと感じています。

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