夜間の避難所開設訓練にお邪魔しました。災害はどんな時間でも起きますが、発生時間によって、状況は大きく違ってきます。私は保育士でしたが、保育園でもさまざまな時間、状況での避難訓練を行います。今回はそれを思い出しました。
反省会ではさまざまな意見が出ました。
・受付の方法について、町会ごとになっているがそれが本当に適切なのか検討してもいいのではないか。
・発電機の使い方はやってみる前から難しそうだと思っていたが、やってみても難しかった。
・非常食が個別包装になっていて開けるのに手間がかかった。個別包装だと高齢者では食べきれない場合もある。炊き出しで大量に作る場合は一人当たりの量が調節できるというメリットがある。
・トイレについて、全体としては必要な数確保されていても、他の場所から持ってくることになっているものもあった。どこにあってどのように持ってくるのか確認が必要。また、車椅子の方が利用できるようなものではなかった。
・備蓄品はたくさんあったが、何が入っているのか把握できなかった。など
想像していたよりも女性の参加が多く、災害について研究している学生や、中学生など、いろんな立場の区民が参加していました。
私は昨年度まで災害対策調査特別委員会に所属していました。そこで提案したことの一つに、「何をどんな形で備蓄するか」まで考える必要があるということです。例えば赤ちゃんのミルクだと、粉、液体、キューブ型で利用のしやすさが違います。大きな粉ミルク缶は安価ですが、大人数で共有するのは衛生面に不安がありますし、在宅避難の方から要望があった場合、対応が難しくなります。液体ミルクは水がなくても大丈夫というメリットがありますが、賞味期限が短く保管スペースが必要です。キューブ型は粉よりも高価ですが、個別に配布しやすく、衛生的にミルクをつくることができます。
今回の訓練でも、個別包装のものがいいのか、炊き出しがいいのかは状況によって異なりました。被災状況に応じて最適なものを利用できるように、備蓄品についてもきめ細かく考えていく必要があると感じました。
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